2019/05/09

認めることが大切


 精神に障害を持つ統合失調症の当事者の特徴の一つに、心が極めて細やかで、相手に対して
思いやりの心が強いということが挙げられます。

 これは、人間として見れば、賞賛に値する素晴らしい心根のプラスの性質であるといえるでしょう。

 しかしまたその一方で、極めて神経質で, 相手の目を気にし過ぎるあまり想像の世界にはまり込み、
どうでも良いことにまで敏感に反応してしまうとともに、一旦反応したら時として悪い方に
悪い方に解釈してしまうというマイナスの性質をも持っています。

 このようなプラスの性質にしてもマイナスの性質にしても、本人にしてみればその都度、
ある瞬間にパっと閃いたということではなくて、考えて考えて考えぬいた結果として生じること
であるため、本人はそのたびに非常に疲れてしまうのです。

 ですから、例え軽労働の作業所に1日に2時間程度、しかも休みがちになりながら、
やっとやっと通うようになったとしても
わたくしたち親としては、もっと頑張れと言わんばかりに叱咤激励するのではなく、
周囲の目を気にしながら一瞬一瞬神経を使い果たさんばかりにして必死になって頑張って
いる本人の努力を理解してやり、
温かい態度で接して褒めてやることが極めて大切なのです。

人間、だれしも褒められて嬉しくない人なんていません。そうでしょう?
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