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不幸は幸福への始まり(6)

20040107上市より6ca

父母が父に対して怒る気持ちは私には良く理解できましたので、父がオーバーコートを買ってくれた
ことを大変恨めしく思いました。
父と母の二度目の大きな夫婦喧嘩は、私が社会人になった年でした。
私がハンドバックが欲しいといったので、これまた父が買いに連れて行ってくれることになりました。
買ってもらって帰宅すると、母は自分が思っていたものよりも立派なものであったために、
前回の時と同じように父と大喧嘩になりました。

それまで私は物心が付いたときから自分の欲しいものを買ってとは一度もいったことがありませんでした。
ですから、このことがあってからというもの、私は親に物を買ってもらってはいけないのだと改めて
自分に言い聞かせました。

そのことが私の習慣になりましたので、今でも何かものを買うときは、それが本当に必要なものかどうか
良く良く考え、できるだけ買わないように心がけて、買ったものの気持ちになって大切に使い、
最後は「有難う」といって処分しています。

結婚しても、夫は何でもすぐに買う人、私は要らないものは絶対に買わない人です。
ちなみに、その時のオーバーコートは娘がときどき着ています。
そして私が死んだときには棺に入れてもらう予定です。
そのオーバーコートも買ってから50年になりました。

思えば母も父からは何一つ買ってもらったことがありません。
日本も少しずつ豊かになり、巷ではテレビ、冷蔵庫、洗濯機などが出回り始めました。
近所や友達の家ではどんどん買いそろえていきますが、しかし私の家だけがいつも一番最後でした。
母はあるとき父に「冷蔵庫が欲しい」といったところ、父から「そんな贅沢なものは要らん」と
怒鳴られたと何年か経った頃に母が話してくれました。
母は辛抱に辛抱を重ねて私たちを育ててくれたのです。
私には、そんな母の気持ちが痛いほど良くわかります(C)


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