ハートフルスケッチ

不幸は幸福への始まり(4)
2013-12-20 23:50

D21_1138.jpg


いくら立派な育ての親だとしても実の母親ではないと知ることは、子供にとっては大きな心の傷として
一生取り去ることはできません。

中学の頃、母に何かいわれていつものように黙り込んでしまいました。
そのうち、母は買い物に出かけて、家の中には祖母と私の二人だけがいました。

私は、祖母に母のことを聞いてみました。
実は本当の母親ではないという答えが返ってきました。
祖母は、そのことについて「運命なんだ」といって私を諭してくれました。
そのときから「運命」という言葉をいつも思い出すことで自分を励まして生きてきました。
また、祖母がいたことで、兄と私にとっては育ての親からの今でいう虐待やいじめもなかったのだと
私は思います。
このことは、三世代同居の良い効果の表れでしょう。

中学の頃から、人間はなぜ結婚しなければいけないのかと考えました。
友達に「私は結婚しない」と話したことがあります。
そうしたら、「結婚しないという人に限って早く結婚する。自分の姉さんもそうだった」と話してくれました。

ある日、物思いにふけっている母の姿を見たことがあります。
私は、母は今、何を考え何を思い出しているのだろうと思っていました。
母もまたどうすることもできない自分の運命を考えていたのでしょうか?
自分の子供は育てることができずに、他人の子供を育てることに喜びや幸せを感じることができる
のでしょうか。
私にとっても、今の母は育ての親であって、生みの母が別にいることを知ってからというもの、生みの母は
どんな人であろうか、一度で良いから会うことはできないであろうか、また今の育ての母とは今後うまく
やっていけるだろうかなどとどれ位思ってみたところでどうしようもありません。
これが私の運命なのですから。自分ではどうすることもできないことが沢山あるのです。

そうはいっても不思議なものです。
いろいろなことがありながらも、家庭の中は一つにまとまり、良い方向へと流れていきました。
私たち三人の兄弟は、新しい育ての母の深い愛情に包まれながら成長していきました。

不幸だと思っていたことが幸せに変化していきました(C)。

スポンサーサイト

トラックバックURL
http://zephy821.blog.fc2.com/tb.php/18-784d4014
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する