ヤングケアラー

ヤングケアラー。
これは、一般にはまだなじみの薄い言葉かも知れない。
障害を抱えた肉親やきょうだいを介護するために自己を犠牲にしてまでも一生
懸命に尽くしている小中高生の若者たちのことを指して使われる言葉である。
このような子供たちは、日本ではおおよそ20人に1人の割合で全国に存在す
るといわれている。
北欧では、数十年も前から福祉の対象として手厚く迎い入れられているようで
あるが、日本では彼らに温かい目で接する周囲の心配りや福祉行政の支援が
まだまだ遅れている。
本来ならば遊び盛りのはずが、友達からの誘いも断らねばならず、その都度
断る理由にうそをついたりするうちに仲間はずれにされてしまい、それが不登
校の原因にもなったりしていると思われる。
そのような環境にあって、障害に苦しむ肉親やきょうだいの介護をするのは
人間として当然と思いながら、自分を犠牲にしてまで我慢する忍耐力の強さ。
そればかりか、病気や障害を持つ人に対して深い思いやりのある素晴らしい
人間性を自ら育んでいる子供たちである。
かれらがもっと子供らしい時代を送れるような支援が求められる。
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