2020/09/29

雨嵐からの回復

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精神に障がいを持つ当事者と家族にとっては、本人が幻覚や妄想に悩まされている

時ほど辛い、苦しい思いに際悩まされることはありません。

そんなときには、どのようにすれば良いのでしょうか。


人それぞれに工夫した対処の方法があるのかも知れませんが、それでも矢張り、

基本は傾聴と共感 であるといわれています。


幻覚の中の幻聴を例にとって考えてみましょう。

幻聴というのは、本人にはさまざまな幻の音や声が聞こえて、しかもその幻聴の

主というのが一人ではなく、5人とかそれ以上の場合もあるらしく、

それらの幻聴に途方もないことを命令されたり、操られたりということが起きる

ので、本人にとってはとても辛い状況に陥るようです。


このような場合、まず、本人の言っている非現実的な話に対して頭から否定する

のではなく、耳を傾けるようにして聴きながら(傾聴)、本人の辛い辛い気持ちを

理解してあげる(共感)ように努めることが大切です。


その上で、幻聴と戦うというよりも幻聴と「仲良くする」、

あるいは幻聴と「折り合いをつける」ようにするのが良いのです。

 


例えば、「幻聴さん、幻聴さん、あんまり私をいじめないでください」とか、

「これからもお手柔らかに宜しくお願いします」などと幻聴さんにやんわりと

話しかけるようにお願いすると、幻聴も和らいでくるそうです。

幻聴に苦しんでいる方は一度、試してごらんになってはどうでしょう。

 

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