2020/06/02

差別と偏見2

19940817芦ノ湖ca

 近年、障害者差別解消法が施行されて、傷害のある人も無い人もその違いを認
め合って共生する社会に向けた効果的な取り組みが求められるようになってきて
います。

 このような中にあって先般、みんなねっと(公益社団法人全国精神保健福祉会連
合会)から「精神障害当事者の家族に対する差別や偏見に関する実態把握全国調
査」と題して、調査の結果が発表されました。

 それによれば、
精神障害者本人のみならず、その家族に対しても未だに誤った、心無い差別や偏
見が横行していることが赤裸々に記されています。
 例えば、
 1.当事者の姉が鬱になったとき、姉の嫁ぎ先の親から「鬱は精神病だから血統
   だね」といういわれかたをした。
 2.結婚して娘には子供が2人いたが、半ば強制的に離婚させられてしまった。
 3.義母から「世間体がわるい」と言われている。
 4.親族に「お前が悪いから子供も病気になったんだ」といわれた。
 5.義理の姉に「母親のあなたのせいで子供が発病したのよ」といわれた。
 6.実家に帰った時、親族に「冠婚葬祭や病気見舞いなどには来ないでくれ」と
   いわれた。
 7.娘の交際相手の親から「精神障害者の家系の者をこちらの家族に迎えること
   はできない」といわれた。
そのほか、まだまだ枚挙に暇がありません。

 共生社会の実現に向けた私たちの努力は決して平坦な道のりではありませんね。
 この調査報告書では、義務教育課程において精神障害者への理解を深める授業
を増やすことが大切であるとの意見が多かったと指摘されています。
 また、みんなねっとでは、この調査結果を踏まえ、家族任せの現状から脱皮して
当事者とその家族を社会全体で支援していける体制の実現を目指したいと結んで
ありました。

 お互いに頑張りましょう。
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