2020/03/11

差別と偏見

19950311東慶寺1ebba


精神に障がいがある、ただそれだけの理由で差別したり、偏見の目で避けようとしたりするのは止めましょう。

統合失調症は、思春期から青年期にかけておおよそ100人に1人の割合で発生する精神病です。
この病気は、特定の限られた地域だけにおいて発生するのではなく、世界のどこの
国においても同じように100人に1人位の割合で発生しているといわれていま
す。
親の育て方が悪かったなどという原因ではないともいわれています。
本当のところ、原因は良くはわかっていません。

にも拘わらず、世の中には一部の偏った報道によって、統合失調症をはじめとする
精神障害者が危険視される風潮があります。

それは、主として犯罪に関係していることです。
即ち、重大な犯罪が発生する度にマスコミは、犯人のその時の精神状態や精神鑑
定の結果がどうであったとかいうことを大きく報道します。
しかし、それによって、精神障がい者は危険、という観念が一般の人々の心の中に
強く植え付けられてしまうのです。
これは、とても悲しいことです。

統計データによれば、一般の人の犯罪率が約1.9%であるのに対して精神障がい
者の犯罪率は約1.2%ということで、精神障がい者の犯罪率は、そうでない一般
の人の犯罪率よりも小さいのです。
従って、精神障がい者が犯罪を起こしやすいというのは迷信でしかありません。 

だからといって、精神障がい者は悪くはないというようなことを言いたいわけでは
ありません。

問題の本質は、世の中に差別や偏見が蔓延しているために、社会から隠れて生きて
いくしかない精神障害者とその家族にもっと温かい手を差し伸べることの重要性を
みんなが強く意識しなければならないのではないかということです。
それによって、精神障がい者は周りを憚ることなく、発病の初期の内に精神科の門
をたたくことが出来るようになり、早期発見、早期治療のもと回復が促進できるよ
うにもなるのです。

一般の人と比べると、精神障がい者は神経質なところが強く、人の目を気にしすぎ
る面があって懐疑的になったり、被害妄想に陥ったりするという側面があるもの
の、総じて内気で控えめで、真面目で相手を気遣う気持ちが強いのです。

2013年に障害者差別解消法が制定されて現在に至っています。
障害があろうとなかろうと人はみな同じ。互いに手を取り合って強く生きましょう。

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