2014/02/04

強く生きる

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第二次世界大戦の際にフィリピンのルバング島で戦列に参加された陸軍少将の小野田寛郎さんが、
上官からの指示がないために終戦後も27年間の長きにわたってルバング島に潜伏を続けた末に、
元上官からの説得に従い、ようやくのことで帰国されました。

この小野田さんは、帰国後は全国各地で若者を対象にした「自然塾」を開催したり戦争体験を
講演して回ったりして、「人は一人では生きられないこと、そしてまた助け合いの大切さや優しさの
心を持つと同時に、感謝の気持ちを忘れないようにして生きていくことが大切」と語り、
逞しい青少年の育成に努められたといいます。

その小野田さんも先般、91歳で死去されました。
ルバング島時代は、文明の進歩から閉ざされ、孤独で不安な毎日においても幾多の辛かった
ことや苦しかったことを乗り越えられ、そしてまた帰国後においては、日本の将来を背負って立つ
若者に対して「為に生きる」を実践されながら、「人間としてのあるべき心の基本」を教えて
下さいました。
真に素晴らしい方でした。
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